アマゾンのリンク先 ↓ ![]() | 【お知らせです】 KSB瀬戸内海放送の山下洋平氏のご本が出版されました。只今、アマゾンにて先行予約受付中です。 『 あの時、バスは止まっていた 』 高知「白バイ衝突死」の闇 著者・山下洋平氏 単行本: 256ページ 出版社: ソフトバンククリエイティブ (2009/11/16) ISBN-10: 4797353899 ISBN-13: 978-4797353891 発売日: 2009/11/16 |
シリーズ「言論は大丈夫か」J
本当に"推定無罪"か 閉じられる「再審の扉」
裁判員制度を来年に控え、冤罪を防ぐための大原則「推定無罪」に、2週連続で注目する。
刑事裁判では、被告は有罪を宣告されるまでは無罪と推定され、「被告が犯人でない」という疑問が少しでもあれば無罪判決とすべき、という原則がある。しかし、現状は・・・
去年裁判が開かれた高知白バイ・スクールバス衝突事件では、被告に有利な第三者証言があり、警察が証拠をねつ造した疑惑があったにも関わらず、裁判官は警察の主張だけを採用して、有罪判決を下した。
また滋賀の日野町強盗殺人事件では、物証ゼロ、自白も矛盾だらけでも有罪が確定。被告の無実を示すと思われた新証拠が出された再審請求も棄却された。
「推定無罪」原則はなぜ形骸化したのか。
さらに今、最後の砦、再審の扉も閉じられようとしている。
死刑が確定した名張毒ブドウ酒事件。無実を示す決定的な新証拠が発見され、一度は再審開始決定が出たが、高裁は2年前に再審開始を取り消した。
なぜ、再審の扉は閉じられたか。
二つの問題を徹底追跡する。
≪出演≫ 大谷 昭宏(ジャーナリスト)
| スクリーンショット | キャプション ナレーション:青色 証言:赤色 | |
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「再審の扉が開かない」 推定無罪を無視した判決が相次ぐ一方で、大問題が起きている。 それは、 再審の扉が開かなくなっていることだ |
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’75年 最高裁白鳥決定 「『疑わしきは被告人の利益に』が再審にも適用される」 75年、再審にも「疑わしくは被告人の利益に」が適用される」という白鳥決定により 開かずの扉という再審の扉が開かれ、80年代は4つの死刑事件で再審無罪がでる画期的変化が生まれた。 |
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死刑が確定したあとに再審によって無罪となった冤罪事件 ’83年 免田事件 ’84年 財田川事件 ’84年 松山事件 ’89年 島田事件 ところが、いま、再び転換が起きている。 名張事件など弁護側と警察が対立した重大事件で再審無罪は14年間出ていない なぜ再審の扉が開かなくなったのか |
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重大事件で再審無罪は14年間でていない |
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再審の扉が開かなくなる一方で、通常の刑事裁判でも大原則の推定無罪が建て前と化し、 推定有罪が相次ぐのはなぜか それは有罪率99.9%という、先進国際立った高さが原因とされる |
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木谷明 元裁判官(法政大学教授) (90年代以降) 検察から巻き返しがあった 木谷氏はいう (90年代以降)検察から非常に巻き返しがありましたね 裁判所の方もね、それにまぁ、ある程度乗るような形で再審の扉がだんだんだんだん狭くなってきていると |
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現場の裁判官はますます萎縮する それで再審の扉が開かなくなった そうなると現場の裁判官はますます萎縮します それでなかなか扉が開かなくなってきていると |
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通常の刑事裁判で「推定無罪」が建前と化し 「推定有罪」が相次ぐのはなぜか 有罪率 99.9% 否認事件の有罪率 98.2%(’06年度) 米国: 約73% 英国: 約50%(否認事件) |
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安原浩裁判官(当時広島高裁岡山支部長) 松山家庭裁判所長 現役裁判官はいう 裁判官の有罪慣れが一番の問題だ、と |
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自分自身でも非常に危機感を感じるんですが 本来、無罪になりそうな供述調書が怪しい、怪しそうな事件を見逃してしまう危険があるんですよね |
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教育の問題 教育の問題を指摘する声もある |
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裁判官教育 「若手に対し『有罪判決』を書く訓練しかさせなかった」 たとえば任官前の研修所教育で若手にたし、この半世紀有罪判決を書く訓練しかさせなかったというはなしもある |
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河津博史弁護士 日弁連司法改革担当 河津弁護士はいう |
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私は2年間司法研修トレーニングを受けたなかで 刑事裁判のトレーニングは常に有罪判決を書くトレーニングでした 従って、ほとんどの裁判官は研修所の中でどのような場合に無罪にすべきかというトレーニングは受けていない ということになると思います。 |
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9年前から研修所の研修は短縮され、若手は裁判所の実地で研修を受けるようになった これも問題だと木谷氏はいう |
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最高裁調査官までやった木谷氏も表情は曇る 元最高裁調査官 木谷明氏 |
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”有罪判事”のもとで研修すると似たような考え方になる |
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有罪判事ってのがいっぱいいるわけですよね そういう判事のところで実務経験をしますとね そういうような考え方になっていってしまう だんだんだんだん有罪判事の方が拡大再生産されてしまうという問題はあるんですね |
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2003年 志布志冤罪事件 自白強要により6人がウソの自白 確かに現状でも自白さえあれば有罪にするという裁判官が少なくない しかも志布志事件のようにいまでも自白強要が行われ6人がウソの自白に追い込まれている |
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取り調べを全面可視化した国 英国 米国(一部州) 豪州 イタリア 香港 など すでに先進国で実施され始めた取り調べの録画、録音、全面可視化 日本では警察の反対で実現していない |
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来年裁判員制度がスタート 相次ぐ「推定有罪」の現状は変わるか? まもなく市民が重大刑事裁判に加わろうとする中、推定有罪が相次ぐ現状は変わりようはないのか |
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この原則を守る、疑わしきは被告の利益なんだと これを徹底させるにはどうしたらいいか |
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いやぁ、それが一番難しいことで私にも妙案はないんですよね 結局は現場の裁判官に意識改革をしてもらうということにつきるわけですけども そんなことをゆったってね、なんにも説得力ありません |
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裁判官が自分が神様みたいに考えること自体が間違いなんですよね |
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だからこの程度の証拠で有罪判決をしていいかどうか いうことを それを自分に求められている役割なんだということをしっかり認識することだろうと思いますけどね |
| いまこそ推定無罪の大原則に立ち返らなければいけない 裁判所はやはり権威を守っていきたい とくに裁判員制度が始まるなかで裁判所というのは権威があるもんだということを示しておきたい 誤りを正すことも権威の大事な一部だと 無罪になるということは権威失墜だと思ってんだ 逆で、きちんと無罪なものは無罪といっていくことがこれもひとつの裁判所のありようだと 再審の扉と時候の撤廃が課題 |