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2009.11.3 2009.1.13初版

本当に「推定無罪」か -閉じられる再審の扉-

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あの時、バスは止まっていた
【お知らせです】 ご本が出版されました
KSB瀬戸内海放送の山下洋平氏のご本が出版されました。只今、アマゾンにて先行予約受付中です。


あの時、バスは止まっていた
高知「白バイ衝突死」の闇
著者・山下洋平氏

単行本: 256ページ
出版社: ソフトバンククリエイティブ (2009/11/16)
ISBN-10: 4797353899
ISBN-13: 978-4797353891
発売日: 2009/11/16

テレビ朝日・サンデープロジェクト シリーズ「言論は大丈夫か」J 2008.4.13
  本当に“推定無罪”か -閉じられる「再審の扉」- から一部抜粋
シリーズ「言論は大丈夫か」J
本当に"推定無罪"か  閉じられる「再審の扉」
裁判員制度を来年に控え、冤罪を防ぐための大原則「推定無罪」に、2週連続で注目する。
刑事裁判では、被告は有罪を宣告されるまでは無罪と推定され、「被告が犯人でない」という疑問が少しでもあれば無罪判決とすべき、という原則がある。しかし、現状は・・・
去年裁判が開かれた高知白バイ・スクールバス衝突事件では、被告に有利な第三者証言があり、警察が証拠をねつ造した疑惑があったにも関わらず、裁判官は警察の主張だけを採用して、有罪判決を下した。
また滋賀の日野町強盗殺人事件では、物証ゼロ、自白も矛盾だらけでも有罪が確定。被告の無実を示すと思われた新証拠が出された再審請求も棄却された。
「推定無罪」原則はなぜ形骸化したのか。
さらに今、最後の砦、再審の扉も閉じられようとしている。
死刑が確定した名張毒ブドウ酒事件。無実を示す決定的な新証拠が発見され、一度は再審開始決定が出たが、高裁は2年前に再審開始を取り消した。
なぜ、再審の扉は閉じられたか。
二つの問題を徹底追跡する。
≪出演≫ 大谷 昭宏(ジャーナリスト)
  スクリーンショット キャプション  ナレーション:青色  証言:赤色
1 サンプロ1 「再審の扉が開かない」

推定無罪を無視した判決が相次ぐ一方で、大問題が起きている。
それは、
再審の扉が開かなくなっていることだ
3 サンプロ3 ’75年 最高裁白鳥決定
「『疑わしきは被告人の利益に』が再審にも適用される」


75年、再審にも「疑わしくは被告人の利益に」が適用される」という白鳥決定により
開かずの扉という再審の扉が開かれ、80年代は4つの死刑事件で再審無罪がでる画期的変化が生まれた。
4 サンプロ4 死刑が確定したあとに再審によって無罪となった冤罪事件

’83年 免田事件
’84年 財田川事件
’84年 松山事件
’89年 島田事件


ところが、いま、再び転換が起きている。
名張事件など弁護側と警察が対立した重大事件で再審無罪は14年間出ていない
なぜ再審の扉が開かなくなったのか
5 サンプロ5 重大事件で再審無罪は14年間でていない
6 サンプロ6
再審の扉が開かなくなる一方で、通常の刑事裁判でも大原則の推定無罪が建て前と化し、
推定有罪が相次ぐのはなぜか
それは有罪率99.9%という、先進国際立った高さが原因とされる
7 サンプロ7 木谷明 元裁判官(法政大学教授)
(90年代以降)
検察から巻き返しがあった


木谷氏はいう

(90年代以降)検察から非常に巻き返しがありましたね
裁判所の方もね、それにまぁ、ある程度乗るような形で再審の扉がだんだんだんだん狭くなってきていると
8 サンプロ8 現場の裁判官はますます萎縮する
それで再審の扉が開かなくなった

そうなると現場の裁判官はますます萎縮します
それでなかなか扉が開かなくなってきていると
9 サンプロ9 通常の刑事裁判で「推定無罪」が建前と化し
「推定有罪」が相次ぐのはなぜか

有罪率    99.9%
否認事件の有罪率 98.2%(’06年度)
米国:     約73%
英国:     約50%(否認事件)
10 サンプロ10 安原浩裁判官(当時広島高裁岡山支部長)
 松山家庭裁判所長
 


現役裁判官はいう

裁判官の有罪慣れが一番の問題だ、と
11 サンプロ11 自分自身でも非常に危機感を感じるんですが
本来、無罪になりそうな供述調書が怪しい怪しそうな事件を見逃してしまう危険があるんですよね
12 サンプロ12 教育の問題

教育の問題を指摘する声もある
13 サンプロ13 裁判官教育
「若手に対し『有罪判決』を書く訓練しかさせなかった」


たとえば任官前の研修所教育で若手にたし、この半世紀有罪判決を書く訓練しかさせなかったというはなしもある
14 サンプロ14 河津博史弁護士 日弁連司法改革担当

河津弁護士はいう 
15 サンプロ15 私は2年間司法研修トレーニングを受けたなかで
刑事裁判のトレーニングは常に有罪判決を書くトレーニングでした

従って、ほとんどの裁判官は研修所の中でどのような場合に無罪にすべきかというトレーニングは受けていない
ということになると思います。
15 サンプロ16 9年前から研修所の研修は短縮され、若手は裁判所の実地で研修を受けるようになった
これも問題だと木谷氏はいう
17 サンプロ17 最高裁調査官までやった木谷氏も表情は曇る
  元最高裁調査官 木谷明氏


18 サンプロ18 ”有罪判事”のもとで研修すると似たような考え方になる
19 サンプロ19 有罪判事ってのがいっぱいいるわけですよね
そういう判事のところで実務経験をしますとね
そういうような考え方になっていってしまう

だんだんだんだん有罪判事の方が拡大再生産されてしまうという問題はあるんですね


20 サンプロ20 2003年 志布志冤罪事件
自白強要により6人がウソの自白


確かに現状でも自白さえあれば有罪にするという裁判官が少なくない
しかも志布志事件のようにいまでも自白強要が行われ6人がウソの自白に追い込まれている
21 サンプロ21 取り調べを全面可視化した国
英国 米国(一部州)
豪州 イタリア 香港 など

すでに先進国で実施され始めた取り調べの録画、録音、全面可視化
日本では警察の反対で実現していない
22 サンプロ22 来年裁判員制度がスタート
相次ぐ「推定有罪」の現状は変わるか?


まもなく市民が重大刑事裁判に加わろうとする中、推定有罪が相次ぐ現状は変わりようはないのか
23 サンプロ23

この原則を守る、疑わしきは被告の利益なんだと これを徹底させるにはどうしたらいいか
24 サンプロ24 いやぁ、それが一番難しいことで私にも妙案はないんですよね
結局は現場の裁判官に意識改革をしてもらうということにつきるわけですけども
そんなことをゆったってね、なんにも説得力ありません
25 サンプロ25 裁判官が自分が神様みたいに考えること自体が間違いなんですよね
26 サンプロ26 だからこの程度の証拠で有罪判決をしていいかどうか
いうことを
それを自分に求められている役割なんだということをしっかり認識することだろうと思いますけどね
    いまこそ推定無罪の大原則に立ち返らなければいけない
裁判所はやはり権威を守っていきたい
とくに裁判員制度が始まるなかで裁判所というのは権威があるもんだということを示しておきたい
誤りを正すことも権威の大事な一部だと
無罪になるということは権威失墜だと思ってんだ
逆で、きちんと無罪なものは無罪といっていくことがこれもひとつの裁判所のありようだと

再審の扉と時候の撤廃が課題

   ■ 倒錯した論理、詭弁を弄する裁判官  国民が不幸になるだけ --> こちら (ブログ)
   ■ 政権交代  本当に”推定無罪”か  閉じられる「再審の扉」 --> こちら(ブログ)

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